豪州の学校では、年度末に学業やSport、音楽、課外活動などで顕著な成績をおさめた生徒が表彰されます。長男が、先生からAwardの受賞を伝えられ、保護者も式典に出席できると言われたので、学年で1~3位なんて大したものだと期待して行きました。

School bandが音楽を奏でる、厳粛な雰囲気の式典に出席したところ、長男が受賞したのは皆勤賞。大いに期待外れで、笑ってしまった訳ですが、表彰されただけでも立派なものです。長男の名誉のために言うと、成績表は全教科でHigh(5段階で4)以上で、英語の試験でもA+を何度も取っていたので、決して悪くありません。

英語を母国語としない移民の長男が、短期間で英語を習得できたのは、本人の資質というより、移民に対する豪州の手厚い支援と優れた教育制度があるからに他なりません。僕の友人知人で、日本で学生時代を過ごした外国人に言わせると、日本の義務教育現場には外国人に対する支援は無いに等しく、皆とても苦労したそうで、豪州のような制度が日本にもあったらどんなに良かっただろうと異口同音に言います。日本はこれから外国人をたくさん受けれいていく方向のようですが、義務教育現場には外国人を受け入れる体制は全くと言って良いほど整っていません。僕の職場では帰国時に卒業論文を書きますが、僕は豪州の移民に対する素晴らしい教育支援について紹介したいと思います。自治体の参考になればうれしいです。
ただ、日本には教育制度以外にも特有の問題があります。日本語と英語では習得する難易度が桁違いだということです。米国の国務省(日本の外務省)には「外国語習得難易度rankings」なるものがあり、日本語は最高難易度のCategory5に位置付けされるArabicや中国語、朝鮮語を抑え、世界一難しい言語という称号を得ています。英語を習得するのに苦労している僕にとって、日本語の習得を目指す外国人の方は尊敬の対象です。