年度末に忙しい日々を過ごし心身ともに疲れていた私は、癒しを求めるため大自然に身をゆだねたいと思い、世界遺産のBlue Mountains国立公園を訪れました。森林浴と滝には癒し効果があるので、眺めの良い遊歩道を散策し、滝めぐりをしたかったのです。


Empress Fallsという滝では、若者たちが滝壺に飛び込んだり泳いだりして遊んでいました。

若者たちが休んでいる間、僕は撮影機材と三脚を取り出し撮影していると、ふと背後に人の気配を感じました。いつの間にか、休んでいた女性たち6人に取り囲まれ、彼女たちは笑顔で僕を見ています。彼女たちは滝壺で遊びたいから早く退いて欲しいのだと察した僕は、撮影を切り上げることにしました。

撮影機材をしまい始めるやいなや、彼女たちはくるりと背を向けると、おもむろに水着を外し、なんと「手ぶら」状態で、小悪魔みたいに不敵な笑みを浮かべていてびっくり!! 思わず二度見してしまいました。えっ〜、これからいったい何が始まるの!? もしかしてMardi Grasの時のように誘惑されている!?

屈強な6人もの豪州女性に襲われてはさすがに敵わない、と動揺を隠せない僕でしたが、ここで弱腰を見せては武士の名折れ(百姓からいつ武士になった!?)、日本外交と日本男子の股間に(失礼、変換誤り)沽券に関わる(そんなわけない!!)とばかりにつとめて冷静さを装います。元同僚の合気道師範、小松先生から(寝技じゃなくって)関節技をしっかり習っておけば良かったと後悔しても後の祭り…
いろんな妄想が脳内を駆け巡り、動揺を隠せない僕を尻目に、彼女たちは滝壺に入っていきます。すると、岩陰からもう一人の女性が出てきて、彼女たちを撮影し始めました。彼女たちは友達同士でふざけて写真撮影したかっただけらしく、私の心配は杞憂に終わりました。
期待以上に癒され、どきどきしたBlue Mountainsの旅でした。