NZ縦断の旅 10日目

Lake Taupo

Taupo湖は、New Zealand北島の中心部に位置し、Singaporeと同じくらいの面積を持つ同国最大の湖で、Tasman海へと注ぐWaikato川が流れ出ています。
火山活動が活発なNZ北島では、湖の多くが火山活動によって作られています。Taupo湖はおよそ2000年前の巨大噴火によって形成されました。西暦181年の巨大噴火は欧州や中国の空を暗くしたほど世界中に影響を及ぼした激しい噴火だったそうです。
Taupo湖の畔には現在でも温泉や地熱で温められた温水が楽しめるbeachがいくつかあり、同湖周辺も火山活動が活発で温泉や地熱発電所があり、湖誕生時の名残りを見ることができます。

Black swan

Taupo湖畔では珍しい黒鳥(学名:Cygnus atratus)を見ることができます。
黒鳥はもともと同国に生息していたNZ固有種ですが、Māor族がPolynesiaから到来して以降、狩猟により絶滅しました。
現在見ることが出来る黒鳥は豪州から移入されたものです。豪州では同国内陸部の乾燥地帯と大陸北東部から突き出たYork岬半島以外の全土に生息しており、西Australia州の象徴的な存在です。同国からNZや欧州などに移入されています。

英国にはかつて、「黒い白鳥を探すようなもの」という諺がありました。「黒い白鳥」は「白い象」や「青い月」のように存在しないと信じられていたので、無駄な努力を表す言葉として使われていたそうです。
でも、豪州で黒鳥が発見された後、Black Swanは想定外の事態や事故が発生することの喩えとして用いられ、その諺は「常識を疑うこと」「物事を一変させること」「思い込みは良くない」という意味で使われるようになったそうです。
特に金融市場では予想外の暴落などで使われています。

Huka Honey Hive

Huka Fallsに行く前にちょっと小腹がすいたので、NZ特産の蜂蜜関連商品を扱う土産店に寄ってみました。
ここは養蜂関連商品なら何でも揃う国内最大規模の施設で、養蜂とそれを原料にした食品、skin care製品が販売されています。
Glass越しに蜜蜂の巣を見学し、蜂蜜が出来る過程を学ぶこともできます。
店内にあるcafeでは蜜蜂がたっぷり入ったice creamが人気で、何種類か購入して食べてみると、濃厚で美味しい蜂蜜にとりこになりました。
帰国間際なので日本の友人へお土産をいくつか購入しました。

所在地 65 Karetoto Road, Wairakei 3351, New Zealand

Huka Falls

Huka滝は、Taupo湖から流れ出しTasman海へと注ぐ、NZ最長のWaikato川が作り出した滝で、Taupo湖から5kmほど下流に位置しています。

落差はわずか11mと、華厳の滝や那智の滝のように落差が大きい優雅な印象の滝ではありませんが、毎秒22万lit.もの大量の水が豪快に流れ落ちる迫力ある滝です。滝壺近くに設えられた展望台から、その猛烈な流れに飲まれたら無事で済むとは思えないほどの激流を間近に臨むことが出来ます。

Waikato川は、Taupo湖の北側から100mほどの川幅でゆっくりと流れ出しますが、滝のすぐ上流は浸食されにくい硬い岩があり、わずか15mほどの峡谷に狭まることから、水流が急激に勢いを増して激流に変わるのです。
水色の激流と滝壺に湧き上がる白い飛沫、滝を取り囲む豊かな緑の組み合わせが色鮮やかで見応えがあり、たくさんの観光客が訪れます。

Orakei Korako Geothermal Park

この自然公園は、Taupo湖から北へ車で30分ほどの距離にある、Waikato川が流れの途中で水を湛えたOhakuri湖の岸にあり、地球が生きていることを実感できる場所です。
NZ北島の中央部から北東部はTaupo火山帯と呼ばれ、火山活動が活発です。温泉や間欠泉などで有名なRotoruaをはじめ地熱地帯が点在しています。
Orakei Korako Geothermal Parkは、主要な観光地位から少し外れていますが、「隠された谷」として知られ、Lonely Planetの旅行案内書には「NZでも最高の地熱地帯と言ってもよさそうだ」と紹介されているそう。

この公園は道路がつながっておらず、Waikato川を挟んだ対岸にあるOrakei Korako Visitor Centreからboatで川を渡ります。CentreにはCaféとお手洗いがあり、乗船料を事前に支払います。Boatの発着時間は決まっておらず、利用者が現れたら随時出発します。

豊かな緑に覆われた土地で、地肌がところどころむき出しになっている部分が、地熱活動の活発な場所です。
岩肌が露出した階段状の地形は、少量の水が流れ濡れており、所々から蒸気が立ち上っています。

地熱地帯に入ると、大地が不気味な色の噴出物に覆われ、硫黄の匂いが漂い、沸き立つ熱水泉や泥沼など、おどろおどろしい光景が広がっています。日本なら「何とか地獄」と命名されそうな雰囲気です。

公園内は遊歩道が整備され、足元から伝わる熱を感じながら注意深く奥へと進みます。遊歩道を外れると沸騰した熱水泉などに触れて火傷するため、子ども連れは気をつけたいです。僕らが訪れた暑い真夏には、身体が地熱でさらに熱せられ熱中症を起こしやすくなるので、注意が必要です。

1時間もあれば公園内の遊歩道を全て歩き回れますが、長居したいという気にはなりません。暑さで疲れが増すのに加え、活発な火山活動がいつ激しく牙をむくか心配になり、一秒でも早く離れたいと思いました。

とても暑かったので、帰りがけにVisitor Centreで食べたice creamが美味しくて、印象に残りました。NZのice creamは、酪農王国のためかどこで食べても濃厚で美味しく感じます。

AC Baths & Thermal Hot Pools

主要な見どころを訪れた後は、長女が楽しみにしていた温水poolです。利用者は少なく、思いっきり遊ぶことが出来ました。ここには、遊具がいろいろあり、大人でも挑戦をためらうような地上3階以上もある背の高い滑り台もあります。臆病な長女も長男に無理やり連れて行かれ、絶叫しながらも楽しんでいました。

所在地 26 A C Baths Avenue, Tauhara, Taupo 3330, New Zealand

Taupo

朝から目一杯楽しみ、心地よい疲れが残りました。夕食はTaupoの町でいただきます。NZ有数の観光地なので、いろんな食べ物の店がありました。

食後、湖畔を散歩して駐車場に戻る途中、公園を通りかかると花がきれいに咲いており、長女が喜んでいました。

宿に戻ると、英語「Australia」のDVDがあったので、豪州の理解を深めるため長男の良い勉強になると思い、家族で鑑賞しました。

宿泊地 Judges Pool Motel
92 Taupahi Road, Turangi 3334, New Zealand

NZ縦断の旅 まえがき

NZ縦断の旅 11日目

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