Wellington

New Zealand北島南端部に位置するWellington(Māori語ではTe Whanga-nui-a-Tara)は、天然の良港と緑豊かな丘陵地帯に囲まれているNew Zealandの首都。同国2番目の都市圏で、Oceaniaの首都の中では最も人口が多く、南半球有数の世界都市です。Lonely Planetで「世界一魅力的な首都」に選ばれたこの街は、自然の美しさと芸術文化の素晴らしさでも知られています。またこの街は風のが強いことで知られ、 現地ではWindy Wellingtonと呼ばれるほどです。
この日はWellington市内観光をして、北島の中央部にある宿泊予定地のTurangiまで約330km、4時間の旅の予定です。

昨夜は風が強く吹き荒れ、建物がうるさくWindy Wellingtonを実感しました。この日は早起きしてWellington国際空港までBusで向かい、その間に家族は朝食をとり、僕はひとりで車を借りて宿へ戻ります。南島と同様にAce Rental CarsからLegacyを借りました。南島と全く同じ車種なので、乗り始めで戸惑うことはありません。
車を借りて宿のcheckoutを済ますと、Waterfrontへ向かいました。お目当てはTe Papaという博物館です。

Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa (Te Papa)
Te PapaはNZの独特な自然環境、先住民Maoriの文化と歴史等について、貴重な宝物を見ながら学ぶことが出来る、展示方法が工夫された国立博物館です。

入館して最初に興味を惹かれたのは「Gallipoliの戦い」に関する展示でした。
第一次世界大戦中、豪州とNZは大英帝国の一員として連合軍側に味方しOttoman帝国軍と対戦しました。連合軍は帝国の首都Istanbul占領を目指し、豪州とNZの志願兵によって編成された軍団ANZAC(Australian and New Zealand Army Corps)がGallipoli半島への上陸作戦に参戦しましたが、ANZACは数多くの戦死者を出し撤退しました。

この戦争が両国の国家形成と国民意識醸成に大きな影響をもたらしたことから、両国はANZACが1915年に同半島に上陸した日の4月25日をANZAC Dayとして国民の祝日に制定し、国の為に犠牲となった人々のための追悼を行っています。
連合軍の作戦を計画したのは英国海軍大臣Sir Winston Leonard Spencer-Churchill(後の英国首相)で、計画の杜撰さなどを批判され失脚。一方のOttoman帝国軍で活躍したMustafa Kemal大佐は同国の指導者として活躍し、Turkey共和国の初代大統領となりました。
子どもたちにはかねてよりANZACのことを知って両国の理解を深めてほしいと考えていたので、よい学びの機会を与えてもらいました。

先住民Maoriの文化や、NZへの移民について、たくさんの展示物を見て学びました。昼食は博物館に併設されているCafeでいただきました。
Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa (Te Papa)
所在地 55 Cable Street, Te Aro, Wellington 6011, New Zealand

New Zealand Parliament 国会議事堂

New Zealand王国は英連邦王国のElizabeth IIを国家元首とし、NZ議会は1854年に設立され世界でも長い歴史を誇る議会です。
首相執務室と会議場を兼ねた建築物のExecutive Wingは、その形状が蜜蜂の巣に似ていることから、Beehive(蜜蜂の巣)と呼ばれています。
国会議事堂の敷地は緑に覆われ、警備も厳しくなく、市民の憩いの場となっています。芝生に寝転がり、くつろいだり、ご飯を食べたりと思い思いにゆったり過ごす人々を見ると平和な国だと思います。

所在地 Pipitea, Wellington 6160, New Zealand
Wellington Cable Car

Wellingtonの写真に必ずと言って良いほど登場する真っ赤な車両が、この街の象徴的な存在であるWellington Cable Carです。時間があれば乗車して変わりゆく景色を楽しみたかったところですが、午後に長距離を移動するため、自動車で山上へ移動し、Cable Carを見学しました。

丘の上からは街を一望できる絶景が広がっています。天気に恵まれ最高の景色を楽しむことができました。


Wellington to Turangi

Wellingtonの景色を堪能した後は、翌日のTaupo観光に備え、宿泊予定地のTurangiまでの約330kmを移動しました。Wellingtonは首都ですが人口はわずか20数万人と小さな都市なので、ちょっと車で走るとすぐ郊外に出ます。しばらく海岸線に沿って走ると、道路脇の景色や建物が日本のそれに似ていて、自動車もその多くが日本車なので、まるで日本に戻ったかのようでした。道路はいたるところが工事中で、道路状況も日本や豪州と比較すると良いとはいえず、のんびり走りました。
宿泊地 Judges Pool Motel
92 Taupahi Road, Turangi 3334, New Zealand