第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議が、2018年12月2日から12月15日の日程で波蘭土で開催され、温暖化対策の次期枠組み「Paris協定」の運用を決めて閉幕しました。
その1週間前、豪州では数千人もの中高生が授業を放棄して各中心都市に集まり、政府に気候変動対策の強化と実行を求め集会を開きました。
僕の職場の前の広場も中高生で埋め尽くされ、熱気であふれていました。中高生の主張は、石炭採掘など新規事業の凍結と、再生可能energyへの完全移行です。

豪州では、記録的な旱魃など自然災害が頻発し、地球温暖化との関連が指摘されていますが、積極的な対策が取られているわけではありません。そうした状況を憂いて抗議の行動に出たものですが、驚いたのは、中高生たちが真剣に自分たちの将来を考えていること、そして授業を放棄してまでそうした活動をしていることです。豪州の学校は出欠に厳しいのですが、校長の許可と保護者の同意を取り付けた上で活動しているそうです。

政治家は中高生たちの活動を批判していますが、ある高校教師に聞いたところ、生徒が環境問題について真剣に考え、社会を動かそうと積極的に関わっていく姿勢が大切だと応援していました。
日本や韓国では、そうした活動をする中高生の姿は想像できません。全体的に政治的、社会的な活動意欲が低下していますし、「受験に関係ないから」なんて切り捨てられてしまいそうです。
撮影地 Martin Place, Sydney