豪州大陸縦断の旅 1日目

Adelaide to Port Augusta

旅の始まりは南Australia州の州都Adelaide。Adelaideは、全豪の都市で5番目に多い人口約137万人を有する大都市で、中心市街地は碁盤の目のように整然と区画されています。美しい石造りの街並みの周辺は、緑あふれる公園に取り囲まれ、独逸人たちが作り上げた、美しく清潔で趣のある文化的な都市です。

初日の予定は、SydneyからAdelaideへ空路で移動し、Adelaideから307 km先のPort Augustaまで向かおうというもの。初日から無理せず車の慣らし運転としてちょうど良い距離です。早朝にSydneyからAdelaideへJetstarで飛ぶ計画でしたが、なんと前日に予定の便が欠航になってしまい、初っ端から予定が狂ってしまうと慌てます。でも、JetstarがQantas便への振替を提案してくれ幸運でした。空港でこれからの長旅の友となる車を借りました。

Adelaideの街並みは、英国の技術将校(測量技師)で都市計画家であったWilliam Light大佐(1786年4月27日 – 1839年10月6日)によって作られました。豪州の主要都市は、英国の流刑植民地として作られた街が多い中、Adelaideは自由移民によって作られた街です。母国を何らかの理由で出ざるを得なかった人々や、新大陸に希望を見出した人々が、理想郷として作り上げた多文化の街です。

State Library of South Australia

最初に訪れたのは州立図書館。英国文化を受け継ぐ豪州には、各地に素敵な図書館があります。図書館が好きなので、都市を訪問する時は最初に図書館を訪れます。この州立図書館は、米国の旅行情報誌「Travel + Leisure」によって世界で最も美しい図書館のひとつに選ばれたように、NSW州やVictoria州立図書館に負けず劣らず素敵な建物と雰囲気です。

Art Gallery of South Australia

Cityの北側の道、North Terraceには州立図書館、州立博物館、州立美術館、Adelaide大学など文化的な施設が立ち並び、無料で楽しめます。

豪州内陸部を探検した偉大なScotland人の探検家、John McDouall Stuartに敬意を表して。豪州大陸最奥部を縦断する国道は、彼の名にちなみStuart Highwayと名付けられました。DarwinとPort Augustaを結ぶ全長2,834kmの国道です。

Adelaide Ovalの北にある小高い展望台では、大佐の記念碑がCityを指差して街を見守っています。大佐に別れを告げ、いよいよ大陸縦断の旅が始まります。

借りた車はTOYOTA RAV4。日本ではしばらく販売されていませんでしたが、海外では人気です。絶対に壊れないと評価されているTOYOTAなら、長距離の移動も安心です。

AdelaideからPort Augustaへ向かう道中、見渡す限り畑が広がっていました。すでに豪州の広大さを実感します。

Port Augusta近くの開かずの踏切。長大編成の貨物列車が通ると、踏切で10分以上も待たされます。

初日は、翌日からの本格的な旅に備えて、早めに就寝しました。

1日目の宿 Augusta Courtyard Motel

豪州大陸縦断の旅 まえがき

豪州大陸縦断の旅 2日目

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