
2年間の豪州赴任中、豪州各地を見て回りたくて、いろんな場所へ足を延ばしました。訪れた先々で、たくさんの素晴らしい風景と素敵な人々との出会いがありましたが、中でも心に残るのは、家族と自動車で旅した豪州大陸縦断です。
南氷洋に面したSouth Australiaの州都Adelaideを起点に、開拓者John Stuartが切り拓いた縦貫道Stuart Highwayを辿り、Uluru-Kata Tjuta 国立公園に寄り道して、Arafura海に面し豪州北部の玄関口であるNorthern Territoryの州都Darwinまで、3,773kmを8日間で走り抜ける無謀な計画を立てました。
椎名誠の「熱風大陸」や、「水曜どうでしょう」の企画と同じような行程です。実際には、途中でいろんな場所へ寄り道して、総走行距離は4,400kmを超えました。
世界地図で、日豪を比較すると、豪州の大きさがよく分かります。
世界で最も大きな島で、大陸全土が1国であるという唯一の国、豪州。その面積は約770万km2で、約38万km2の国土を持つ日本の約20倍、6大陸中最小といっても東西約3,800km、南北約3,200kmの大きさで、欧州をすっぽり飲み込むほどの広さを誇ります。
北海道最北端の稚内から鹿児島県最南端までの車で最短の距離は2,642.3km、北海道は択捉島の最東端からPilipinasの首都Maynilaまでの直線距離は4,300kmであることを考えると、かなり無茶したものだと思います。
この広大な面積を誇る大陸を見ても回ると、地球の大きさ、人間の存在の小ささを感じます。
荒涼とした赤土のOutback、日本人に人気のUluru(旧Ayers Rock)、風の谷で知られるKata Tjutaなど有名な見所を訪れましたが、最も感動したのはKakadu国立公園でした。
写真を整理しながら紹介していきます。