豪州大陸横断鉄道の旅 観光編

Perth

Indian Pacificの出発(到着)駅があるPerthは、豪州大陸の約3分の1を占める広大な西Australia州の州都で、豪州を代表する都市のひとつです。
印度洋に面する南西部の海岸地帯に人口が集中し、人口約200万人のPerth都市圏を形成しています。
豊かな自然と温和な気候に恵まれ、開拓時代の歴史的建造物と近代的建造物がみごとに調和する街は、「世界で最も美しい街」や「世界で最も住みやすい街」等のrankingの上位を常に占めています。
この街はまた「世界で最も孤立した街」とも言われており、世界地図を眺めると世界の主要都市から最も隔絶された大都市であることが分かります。豪州の首都よりも海を隔てた隣国のIndonesiaの首都の方が近いという位置関係にあります。

空港から市内中心部までbusで約30分程度です。
この街は、とても美しく清潔です。

今回の旅の目的は、Indian Pacificに乗車することだけですが、航空機の遅延や欠航などで列車に乗り遅れることがないように、念のため列車出発日の前々日に到着する予定を立て、前日はPerthとFremantleを観光する計画にしました。

温暖で晴れの日が多いPerthですが、我々が観光した日はあいにくの雨でした。
いろんな場所を訪れたいけど、土砂降りに近い雨脚の強さで歩きたくないので、市内中心部だけに候補をしぼって訪れました。

Domeという有名なcafe(restaurant)で昼食をいただきました。先週の出張で仕事をしたJET参加者だった方が、市内を親切にも案内してくださるとのご好意に甘え、一緒にご飯を食べて話を聞きました。

Fremantle

Perthの観光後、Swan川の河口に開けた、印度洋に面した大陸西端の港町Fremantleへ電車で向かいました。
Fremantleは、世界遺産に登録されている刑務所跡で有名で、地元ではお洒落な港町として知られています。
日本でも、南極観測船「しらせ」等が燃料と物資積み込みのため寄港する港として報道されるので、名前だけでも知っている方が多いと思います。

Fremantleを電車で訪れたのは理由があります。
印度洋と太平洋を結ぶ大陸横断鉄道のIndian Pacificですが、Perthは厳密に言うとSwan川の河港に開けた街で印度洋に面していません。
大陸横断と言うからには、実際に印度洋から太平洋まで横断したいと思い、印度洋に面した西端のterminalであるFremantle駅から終着駅のSydney Central駅まで乗車したいと思ったのです。
あいにくの雨模様で景色はいまいちでしたが、印度洋を望むことが出来ました。

豪州各地にある植民地時代の囚人関連の建造物や跡地11ヵ所が、「豪州の囚人遺跡群」として世界遺産に登録されています。
Fremantleの刑務所は1850年代に建てられ、1991年まで使われていました。
現在は罪を犯さずとも、刑務所内を自由に見学できます。

さて、世界遺産の刑務所跡のすぐ近くに、もう一つのお目当てであるFremantle Marketsがあります。

とてもお洒落なmarketとして有名で、山のように積まれた新鮮な果物や野菜、色とりどりのお菓子と産物等々が所狭しと並び、美味しそうな軽食もあり、観光客の目を飽きさせません。

このMarketsは1897年に開設された100年以上の歴史を誇るそうです。
現在は週末のお昼前後に開かれています。
Fremantleを訪れる際にはぜひ訪れたい場所です。

僕らが訪れたのは冬期間で、夕方には暗くなり始めたので早めにPerthへ戻ります。
明日からの3泊4日は列車の中で洋食続きなので、夕食はThai料理にしました。

Perth市の図書館はとても美しく目を見張りました。
豪州の公共施設はどれも美しく洗練されていて、建築物そのものにも魅力があります。
建設費用の安さを最優先に整備する日本のそれは殺風景で、考え方が根本的に異なるようです。
明日の出発に備え、早めに就寝することにします。

豪州大陸横断鉄道の旅 前書き

豪州大陸横断鉄道の旅 1日目

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