首都Canberraに来ています。
一国の首都なのに小ぢんまりとして、人口は奈良市と同じくらい。TVの天気予報で蚊帳の外に置かれることもあるほどの扱いです。
夜は気温が氷点下まで下がり、冬の到来を実感します。暖かい日本がうらやましいですが、この寒さは何かとても懐かしい感じがするし、調子が上がるのは体が寒冷地仕様だからでしょうか。

仕事で全豪自治体協会総会なるものに参加しました。
こういった行事で気がつくのは、講演やpanel discussionの見せ方、boothの展示が美しく、日本よりも洗練されていること。
Panel discussionについて、日本では登壇者が一方的にという形式が多いですが、こちらは参加者が発言すると参加者席にも照明が瞬時に当てられたり等と工夫されていて、全員が参加しているような雰囲気を作り出しています。
驚いたことは、参加している市長や評議員(議員)の多くがtablet PCやsmartphoneを使いこなしていることです。Mailを送るとすぐ返信してくださるし、ご高齢の市長たちが写真を撮り合い、AirDropで写真を交換し合うなんてことが普通に行われています。Mac使用歴20年以上の僕が、WA州のとあるご高齢の市長からiPhoneの便利な技を教えてもらいました。
それから、日本の紙漉きの話題から転じて、paperlessの話題になり、ある自治体ではだいぶ前から完全なpaperlessを実現されているとのこと。日本ではいまだに過去の遺物であるFAXが使われていたり、先進国と思えないほどICTが活用されていない旧態依然ぶりに驚きます。

疲れた時はついつい甘いものに手を出してしまいます。優しく腰の軽い上司が、cakeをたくさん持ってきてくれました。
さて、自治体が観光紹介をする時に配布するbrochureは、やはり見た目が重要。表紙を飾る写真は美しい1枚もので勝負したいものです。小さい写真を組み合わせたものは、どうしても印象が弱くなり、手に取ってもらえません。それから大きな地図付きの広げて見るようなものも見にくく使いにくいので却下です。

会議終了後は国会議事堂の大hallで開催されたGala Dinnerに招待されました。全国の首長と連邦議員などと会食を楽しみ、高齢の首長たちが歌って踊って楽しんでいる様子に、日本では見られない文化だと興味深く見ていました。

ANU
豪州唯一の国立大学で、南半球の最高学府The Australian National University内にある学生寮のような宿に泊まっています。広大な面積を誇る構内、首都Canberraは遊ぶところも少なく勉強に良い場所です。ちなみに、立命館大学とANUは亜細亜研究のための共同学士課程構想を検討しており、安倍首相が支援を表明しています。

