SUBARU LIBERTY 購入

自動車を買おうか迷っています。
豪州は車社会で、面積が広いため車の所有率が高いことが特徴です。大きな買い物や週末にお出かけする時、特に子供が小さいうちはとても便利ですし、日本と同じ左側通行なので抵抗がありません。
Sydneyのような大都市の市街地中心部では、公共交通機関が発達しているため不自由を感じませんが、ちょっと郊外へ出ると栗原のように車が必須となります。こちらに住む日本人の友達はみな口を揃えて「車は絶対にあった方が良い」と言い切ります。
でも、車は維持費も含めて高いし、豪州人の運転が意外に荒っぽく、まして慣れない土地なので事故が心配。毎日使うわけでもないし、週末のお出かけくらいなら「GoGet」という素晴らしいCar shareを利用しようかと考えましたが、長女の一言が僕の背中を押しました。
長女が通っている園は自宅からちょっと離れていて、長女は通園のため毎日3km以上も歩いています。僕は体力づくりと妻の健康維持のため良いことだと考えていたのですが、4歳になったばかりの長女には大変らしく、帰宅時に途中で疲れて歩けなくなることがあるみたい。それに友達はみな車で送迎してもらったいるそうで、それを毎日羨ましく見ていた長女は「なぜうちだけ車がないの!?」と涙目で訴えかけます。妻も保護者仲間から驚かれるそうで、過ごしやすい季節はともかく、酷暑の夏や雨の日はたいへんだろうと思い、長女のため購入することに決めました。

豪州ではHoldenというGM傘下の国産(豪州)車がありますが、日米独韓の外国車が多く、特にTOYOTA、MAZDA、SUBARUなど日本車が人気です。新車は高くて買えないので中古車を物色しますが、驚くことに年式が古くても価格が下落せず、とても高いです。特に故障の少ない日本車が人気で値崩れしません。豪州では古い車がだいぶ多く、20〜30年前に製造された車がざらに走っています。

僕はSUBARUが好きなので、その名も豪州らしいOUTBACKか以前にも所有していたFORESTER、海外専用(日本未発売)のTRIBECCAを狙っていました。お目当のOUTBACKは2003年式で走行距離が25万kmですら50万円はくだりません。日本の中古車市場価格に比べると恐ろしく高いです。そもそも日本では走行距離が25万km以上なんて価値は0ですから滅多に見かけません。面白いのは、道端に止められてる車に値札がついていて、なんと売り物でした。それから、MT比率が多いのも豪州の特徴でしょうか。

ちなみに、豪州では車の需要が高いにも関わらず、現地生産車は無くなります。最後の牙城TOYOTAが撤退決定したことで、2018年には豪州の自動車生産産業が消滅します。各社が生産から撤退した理由は、高い人件費(大卒初任給40万円以上)、豪州$の高騰、そして勤勉でない豪州人のためと言われているようです。

I got a 2010 SUBARU LIBERTY!

随分と悩んだ末に、SUBARU LIBERTY(2010年式、5代目BM系、日本名LEGACY)を購入しました。こちらの中古車としては新しい部類ですが、走行距離は22万kmを超えています。企業と個人売買等のwebsiteで候補を探し、中古車会社で良さそうな玉を発見したので、さっそく試乗させてもらい購入し、その日のうちに乗って帰りました。

本当は豪州らしい広大な未開地を意味するOUTBACKが欲しかったのですが、高くて手が出ませんでした。FORESTER、IMPREZA、XVも人気ですごく割高のため、比較的安いLIBERTYで妥協。Lineartronicと名付けられたchain駆動の無段変速機(CVT、6速Manual mode付)をpaddle shiftersで操る操作性が最高だったことが決め手で、東京に住んでいた時に麹町警察署でよく見た警視庁仕様のBM系LEGACYが意外にかっこよかったのも一因です。

中古車を買う場合、価格の高い中古車会社か安い個人売買の2択になりますが、個人売買は不安なので、大きめの中古車会社から購入することに。現地企業で日本人がいないため、拙い英語力で交渉できるか不安だったものの、なんとかするさ(英語の勉強)と腹を括り訪問しました。

訪問直前のこと、風邪気味なので鼻をかんだところ、鼻血が出て止まらず手が真っ赤に。幸先が悪く不安になりますが、販売店で「出血大serviceがあるに違いない」と、とても前向きに受け止めます。

担当者は豪州訛りが強い陽気な中年男性で、英語は聞き取りにくいけど、SUBARU車が好きらしく会話が弾みました。Chassisや発動機、足回りなど車を隅々まで見せてもらい、事故歴や修理歴がないか入念に調べました。試乗もして異常がないことを確認して一安心。僕はSUBARUを代々乗り続けてきたこと、耐久性が高いBM系で、油脂類の交換を含めた整備記録もしっかり残っているため、問題ないと判断し購入を決めました。おまけで、燃料を半分入れてもらい、自賠責相当の保険と登録期間を3ヵ月分つけてもらいました。

銀行で支払いのため小切手を発行してもらう際、若い銀行員のお姉さんから現地の免許証がないとだめと言われて困惑しましたが、日本の免許があれば豪州の免許証は要らないと主張し、最後はお姉さんに頼み込んで、なんとか口説き落としました。任意保険にも加入し、名義変更は購入から14日以内に日本の陸運局に相当する役所で自ら行うことを確認し、緊張しながら運転して帰宅しました。

帰宅してどっと疲れが出たのは、英語の交渉だけでなく、よく考えたら東京では運転しなかったため14ヵ月ぶりの運転で、しかも初めての海外での運転体験だから無理もありません。こちらは道路が広いかと思いきや、車線の幅は日本と変わらず、しかも大きな車両が多いため豪州の方が怖い印象を受けました。

我が家では4台目の富士重工あたらためSUBARU。LIBERTYは相変わらずちょっと垢抜けない外観ですが、乗ってみると本当に素晴らしい車です。

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