Déjà vu!? 狐につままれた話

日本の皆さんが大型連休で羽を伸ばし、東北地方の皆さんは田植えで忙しい頃、僕は休日返上で仕事中。New Zealandへはじめての海外出張で、南島最南端の都市Invercargillを訪れています。緯度が高く、南極大陸まで2,600kmの距離で寒いです。

道中、Sydneyから中継地Christchurchまでの飛行機は、Emiratesで快適だったものの、少し揺れて乗り物酔いしやすい僕は既にほろ酔い気分。

ChristchurchからInvercargillまでは写真のとおり小型のpropeller機で、気流が乱れていてよく揺れ、飲み物の提供が中断されるほど。ほろ酔い状態から酩酊状態へ移行し、危険信号が灯ります。いつもは機上から風景を眺め、写真をたくさん撮るのですが、そんな余裕はありません。

しばらくすると、飛行機はますます揺れ僕は泥酔状態に。もはや隣に座っていた気の良さそうなお爺さんと会話を楽しむ余裕なんてありません。目の前のétiquette袋なるものを握りしめ、早く着陸してくれないかと必死に祈ります。
僕が苦しんでいる最中、早口の機内放送があり、隣のおじいさんが「shit, shit, shit」と連発していましたが、それに構っている余裕はなく、僕が嘔吐したら何を言われるのだろうと心配しながら必死に耐えていたらようやく着陸。瀕死の状態の僕は非常脱出するような勢いで、trapを飛び降りました。

空港の建物に入ると、Christchurch空港の建物とすごく似ていて驚きました。店の並びまで同じで、設計が同じなんて面白いね、なんて同僚と話し、荷物の到着を待っていたけど、待てど暮らせど荷物がこない。しかも、同じ便に搭乗した乗客たちの姿もなくなりました。
不審に思い係員に聞いてみたら、そこはChristchurch。なんと出発地へ戻ってきていたのです。「えっ、嘘でしょ〜!」と、同僚を顔を見合わせました。同僚もずっと音楽を聴いて寝ていたので、機内放送を聞いていなかったのです。
己の不明を恥じるばかりです。

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