英語を母国語としない生徒への多文化教育と英語教育
長男(12歳)は渡航前に小学校を卒業しました。豪州では日本人学校にするか現地校に通わせるか、二つの選択肢がありますが、我が家は迷うことなく現地校に決めました。
理由は日本人学校の授業料は年額80万円以上と高いからです。というのは冗談(ひとつの理由でもある)ですが、せっかくの海外生活なのだから、現地の学校で学び、現地の子どもたちと触れ合って欲しいと思いそう決めました。豪州は海外からの移民が多いため、政府による外国人子女向けの英語教育に力を入れており、手厚い支援を受けられることも理由のひとつです。
SydneyのあるNSW州の学校制度は、1年生から6年生までがPrimary School、7年生から10年生はHigh SchoolのJunior過程になります。Sydneyで公立学校に編入する場合、まず希望する学校の個人面接を受ける必要があります。学校で授業を受けるにふさわしい英語力を有しておらず、英語指導が必要と認められた場合には、編入前に州政府が管轄する英語強化施設(Intensive English Centre = IEC)に入って、授業を理解できる程度まで英語力を高めるための指導を受けることになります。

僕らが住むNorth Shore(Sydney市から湾を挟んで北の地域)は、Chatswood IECの学区です。日本にいる時からChatswood IECに入学させたいと考えていたので、家探しはChatswood IECの学区内で、Chatswood IEC卒業後に転入するHigh Schoolの学区も考慮し、North Sydneyあたりを考えて決めました。長男が少しでも早く入学できるように、何はともあれ家探しを優先して行い(住居が決まらないと入学手続きが出来ません)、自宅の賃貸契約が済むと同時に、長男とChatswood IECへ行きました。長男は英語の試験と校長の面談を受け学力が判断され、IECのclassが決まりました。順調に学べば9ヵ月程度で現地校へ編入できる見込みです。
ちなみに、長男は日本で2年くらいECCでお遊び程度に英語を学んできました。小学校6年時の半年間で僕と一緒に勉強した結果、英検準2級程度の英語力を身につけました。

